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大学受験日本史講師 石川晶康によるブログ

Archive for the ‘センター試験 日本史B’ Category

センター試験日本史B 私大用・速報

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センター試験から私大日本史へ その②です。

設問7④ イは「法興寺」か「法隆寺」か、迷った人もいたようである。安易に、聖徳太子(厩戸王)関係だから有名な「法隆寺」としてしまった人もいた。引用されている日本書紀の文章をよく読むと、ここは聖徳太子ではない。「蘇我大臣、亦本願の依に、飛鳥の地にを起つ」とあるから、イは法興寺である。

法興寺は飛鳥寺のこと(平城遷都後は元興寺に移る)。現在の奈良県明日香(あすか)村に、蘇我馬子ら蘇我氏によって建立された。鞍作鳥作の釈迦如来像(飛鳥大仏)が現存する(このブログでも紹介した)。もちろん、伽藍配置は飛鳥寺式伽藍配置。

法隆寺は現在の奈良県生駒郡斑鳩町に建立された。同じ奈良県でも「飛鳥」の地からはかなり離れている。もちろん、7世紀初めに聖徳太子が斑鳩宮の西方に建立した寺院(若草伽藍=四天王寺式伽藍配置)。私大受験者は、この際、「法隆寺再建非再建論争」と若草伽藍についてもチェックしておこう。

蘇我馬子     ⇒飛鳥に   ⇒法興寺(飛鳥寺)

厩戸王(聖徳太子)⇒斑鳩の里に ⇒法隆寺

設問10 ③ これは、センター試験としては難問。「滝口の武士」は9世紀末、宇多天皇の時に内裏(清涼殿)の警護のために置かれたもの。検非違使は9世紀前半だから「滝口の武士をやめて、新たに検非違使」が誤り。また、検非違使は「平安宮の警護」ではなく、平安京内の警察・司法をその任務とした。「滝口」は、院の北面、西面などと一緒に出題されることもあるので、時期をしっかり確認しておきたい。

設問14 ② 「法然が活躍した」したのは鎌倉初期。九条兼実の求めによって『撰択本願念仏集』を著したことを思い出しておこう。

設問15 ② 東大寺南大門は、たまたま、ブログで東大寺南大門の写真を紹介していた。①室生寺金堂(弘仁・貞観文化 「山の斜面に」がキーワード)③平等院鳳凰堂(国風文化) ④円覚寺舎利殿(禅宗様)。教科書レベルの建築物はしっかりチェックしておくこと。近代の建造物など、どんな有名なものでも写真版利用問題は、見ておかなければ難問になってしまう。

設問21 ④ 甲=尾形光琳「燕子花図屏風」は基本。やっかいなのは、乙=人形浄瑠璃。これが読み取れるかどうか。教科書(山川)に載っている図版(『曽根崎心中』の口上番付)の一部であるから、知っていた人もいるだろうが、そうでなければ、左上の人形に気付かないと答えようがない。人形浄瑠璃とわかってd(竹本義太夫)ということになる。難関私大では、竹本義太夫だけでなく、人形遣いの「辰松八郎兵衛」もおぼえておこう。

2010年センター試験日本史B  私大用・速報

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センター試験から私大日本史へ

センター試験日本史Bを受けた人は「お疲れさま」・・・といっている暇はありません。私大の日本史受験が迫っています。「センター試験は終わり」ではなく、せっかく受けたのだから、満点以外の人は、失点を吟味して、私大対策に役立てること。受けっぱなしではモッタイナイ。

そこで、もしも間違えていたら放置できないという問題をとりあげて、設問番号順に、何回かに分けて、コメントを加えていきます。できれば、手元に、センターの問題を用意して下さい。

設問1②  Ⅰ・源頼信→Ⅲ・源頼義→Ⅱ・源義朝 で②。ここで迷った人は、

もう一度、清和源氏の系譜と政変・戦乱の順を対応させながら確認しておくことが必要。(a源経基・藤原純友の乱という組み合わせで確認しておくこと)

[清和源氏] 清和天皇—○—a経基—b満仲—c頼信— d頼義—e義家—f義親—g為義—h義朝—i頼朝

[政変・戦乱]a藤原純友の乱→b安和の変→c平忠常の乱→d.e前九年合戦→e後三年合戦→f源義親の乱(出雲の乱)→g.h保元の乱→i平治の乱

ここが、確実に出てくるようにしたら、一歩進めて、関連用語から戦乱の名称が導き出せるようにすること。

「摂津多田荘の経営」「左大臣源高明の排斥の発端」→a満仲

「上総・安房(房総)の国衙を制圧し」→c頼信

「陸奥の安倍氏の反乱を、出羽の豪族清原武則の協力を得て」→d.e父子

といった内容をもう一度チェックしておく。

設問6 「明治時代の思想界」、特に、1180年代後半からの「国家主義」的な思想は頻出のテーマながら、不得意な人が多いところです。

a 1887年 平民主義  →民友社 (徳富蘇峰) → 雑誌・新聞

b 1888年 国粋保存主義→政教社 (三宅雪嶺・志賀重昂) → 雑誌・新聞

c 1889年 国民主義  →    (陸羯南)       → 新聞

d 1895年 日本主義  →    (高山樗牛)      → 雑誌  

a雑誌『国民之友』新聞『国民新聞』 b雑誌『日本人』 c新聞『日本』

入試ではabが頻出。ところが、本年のセンター試験ではcdだけが取り上げられた! 私大受験者なら、確信をもって X正・Y正、で①。

さらに、一歩進めて。難関私大対策。政治史絡みでは、『国民新聞』がポーツマス条約を容認する立場をとったために「日比谷焼き打ち事件」で暴徒化した民衆の襲撃の対象となったこと。経済史関係からは雑誌『日本人』が「高島炭坑事件」をとりあげていること。テーマ史関係では、史学史で徳富蘇峰の『近世日本国民史』、三宅雪嶺の『同時代史』。文学史がらみなら、蘇峰の弟、徳富蘆花が『国民新聞』に連載した長編小説「不如帰(ほととぎす)」、高山樗牛なら小説『滝口入道』あたりも、チェックしておきたい(モチロン、必須の知識というわけではないので気楽に)。

(つづく)

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