第15回 古代15 摂関政治 【15−1】 関白の初め『政事要略』 (実況一10-24 結論13-1) 摂政太政大臣に万機を関白せしむるの詔を賜ふ「・・・・先帝聖明にして、其摂録を仰ぐ。・・・・皆太政大臣に関白し、然る後に奏下すること、一に旧事の如くせよ。・・・・」と。 仁和三年十月廿一日 【15−2】 藤原氏の栄華『小右記』 (実況一12-28 結論13-2) (寛仁二年十月)十六日乙巳、今日、女御藤原威子を以て皇后に立つるの日なり・・・・太閤、下官を招き呼びて云く「和歌を読まむと欲す。必ず和すべし」者り。・・・・又云ふ、「誇りたる歌になむ有る。但し宿構に非ず」者り。「此の世をば我が世とぞ思ふ望月の虧たる事も無しと思へば」と。 【15−3】 荘園の寄進『小右記』 (実況一P237) (万寿二年七月十一日)・・・・天下の地悉く一家の領となり、公領は立錐の地も無きか。悲しむべき世なり。 |
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